京北(きょうほく)教会ブログ──(2010年〜)

日本基督(きりすと)教団 京北(きょうほく)教会 公式ブログ

<兵庫県南部大地震(1995)追悼礼拝2018>(於 神戸教会)、府上征三教師への追悼(於 洛陽教会)

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──「兵庫県南部大地震」追悼礼拝2018──
そして府上征三教師(前洛陽教会牧師)追悼

2018年1月17日(水)18:00〜19:30
日本キリスト教団 神戸教会


正式には「兵庫県南部大地震 記念の日」追悼礼拝。

兵庫教区が主催して行っています。

今年の会場は、神戸教会でした。


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 大きな塔がある、神戸教会の荘厳な会堂。

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 (上下二枚は別の日の昼間の撮影)

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 (以下、当日夜の撮影)
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 歴史の重みを感じます。


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 記念礼拝の説教題は「悲しみを背負って」。
 震災当時、関西学院大学神学部の学生だった方です。
 そして鹿児島在住で、最近の熊本・大分地震も経験されました。

 
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 神戸教会の大きな礼拝堂。2階席から撮影。
 参加者が礼拝堂一杯でした。196名。

 今回、到着が遅れて、礼拝説教の途中から出席しました。
 礼拝中の写真撮影は控えました。
 上写真は、礼拝後の報告の時間。

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  礼拝が終了して、皆様が帰られます。
 地下ホールには茶菓の用意がなされています。
 礼拝堂でも、廊下でも、ホールでも、
 たくさんの方々が互いに話しておられました。
 震災から23年。
 そして今日、1月17日。
 あの日を、ここに来られた皆様は、
 どう過ごされたのでしょう。


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 時間が経ち、皆さんが徐々に礼拝堂を退出していかれます。

 
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   礼拝堂の講壇付近。
 素晴らしい音色のパイプオルガン。

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 礼拝堂の後部。見事な建築造形です。


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 人がいなくなった静かな礼拝堂。

 
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地下ホールに茶菓の席。懇談が続きます。

 ここで偶然、懐かしい方に出会って、挨拶しました。
 震災以前に送別していただき、
 それ以来お会いするのは四半世紀ぶり。
 「お久しぶりです」と言うと、
 「おうっ!」と一言、がっちり握手。
 ごつごつした労働者の手。
 震災のなかを生き抜いた、手。
 懐かしく、握り返しました。
 


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 時間が経ち、ぼちぼち片付けに入ります。
 玄関部から礼拝の看板が外されました。


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夜の神戸教会を見ながら、帰途に。

「元町」駅から電車に乗る前に、
久しぶりにガード下の「丸玉食堂」に行き、
チャーシュー麺を食べました。

神戸三宮を離れて四半世紀。
わたしが愛媛へ転任した年度の1月に、
震災が起こりました。

あれから23年。

今日の礼拝に出席したのは、
様々な記憶を、
自分の中でつなぎたかったからかもしれません。





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2018年1月18日夜の洛陽教会。
前夜式の前に撮影。



2018年1月15日、府上征三牧師が逝去されました。

洛陽教会の前牧師で、阪神淡路大震災発生以降、
日本キリスト教団の救援活動の重要な役目を担われました。

それ以外にも、韓国の教会との交流、
在日大韓基督教会との交流、
障がいを持つ方々の作業所の関係、
そして、京都教区議長としての長年の様々なお働き。
様々な平和・人権活動。
仏教界など他宗教との交流。
枚挙にいとまがありません。
最後は、幼稚園長を最近まで務めておられました。

告別式の説教題は、
「あなたの居場所を作る人」。
府上牧師はそのような方でした。

1月18日(木)18:30〜20:30 前夜式。
1月19日(金)13:00〜15:00 告別式。

司式はともに森下耕牧師(洛陽教会)。
心のこもった式辞をいただきました。

式辞の中で、府上牧師が聖書研究や説教で述べられた、
「あなたは、どこで、何をしているのか」
という言葉が紹介されました。

その言葉が、聖書の御言葉を通してこれからを生きる、
私たちへのメッセージとなりました。

エスは、どこで、何をしているのか。

あなたは、どこで、何をしているのか。

聖書の箇所は、ヘブライ人への手紙8章1〜6節と、
ヨハネによる福音書14章1〜7節。

「行ってあなたがたのために場所を用意したら、
戻って来て、あなたがたをわたしのもとに迎える。
こうして、わたしのいる所に、あなたがたもいることになる。
わたしがどこへ行くのか、
その道をあなたがたは知っている。」
(ヨハネによる福音書14章3節)


前夜式も、告別式も、
たくさんの参列者が洛陽教会を訪れて、
会堂を埋め尽くしました。

入れない方々には地下ホールに中継設備を置き、
屋外にもイスを置いて対応しておられました。

韓国の教会(韓国基督教長老會大田老會)からも、
代表者が弔問に来られて、
前夜式・告別式ともに、
通訳の方とともに弔辞に臨まれました。


1月17日(水)の「兵庫県南部大地震」追悼礼拝では、
礼拝後の報告のなかで、兵庫教区議長が、
府上牧師の逝去を悼み、報告しておられました。


「震災」──その記憶を担った方を、
また一人、天にお送りしました。

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2018年1月19日の洛陽教会。
告別式に参列する前に撮影。




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告別式が終わり、
参列者がすべて退出したあとの礼拝堂に、
窓から射し込む光。







前洛陽教会牧師、府上征三教師を追悼します。

「震災」の記憶を思い起こしつつ。

「京都」に生きる者として。